上司・クライアントを「一発で」納得させる数字の報告とは?プロのレポート作成・説明術

上司・クライアントを「一発で」納得させる数字の報告とは?プロのレポート作成・説明術

「今月の成果報告、社長に『で、結局どうなの?』と渋い顔をされた…」
「数字は出しているのに、なぜか評価されない」
「報告資料を作るだけで1日が終わる…」

Webマーケターにとって、施策を実行することと同じくらい重要なのが、この「報告(レポート)」業務です。
運営者の竹内です。私も新人の頃は、管理画面のキャプチャを貼っただけの分厚い資料を出して、「これは報告じゃない、ただの感想文だ」と突き返され、枕を濡らした経験があります。

はっきり申し上げます。「数字を並べただけのレポート」は、聞き手にとってノイズでしかありません。
上司やクライアントが知りたいのは「細かい数字」ではありません。「その数字から導き出される、次の意思決定」だけです。

この記事では、私が10年の実務で叩き込まれた、相手を納得させ、次の予算を引き出すための「プロの報告術」を解説します。
これを真似するだけで、あなたの評価は「作業者」から「パートナー」へと変わります。


ダメな報告レポートの共通点

まずは「これをやったらNG」という典型的なパターンを知りましょう。多くの現場で、これらが無意識に行われています。

1. 「事実(Fact)」しかない

  • 「今月のCVは50件でした。CPAは10,000円でした。」

これだけでは、「だから何?(So What?)」と言われて終わりです。
その数字が良いのか悪いのか、目標に対してどうなのかという「評価」が抜けています。数字の読み上げ係になってはいけません。

2. 専門用語が多い

  • 「インプレッションシェアが低下したので、入札戦略をtCPAに変更しました」

マーケター同士なら通じますが、決裁者(社長や部長)が専門家とは限りません。
「広告の表示回数が減ったので、自動調整の仕組みを変えました」と、相手の言語に翻訳する優しさが必要です。分からない言葉を使われた瞬間、相手は思考停止します。

3. 「ネクストアクション」が曖昧

  • 「来月も頑張ります」
  • 「注視して運用します」

これは報告ではありません。「頑張る」等の精神論ではなく、「具体的に何を変えるのか」という行動計画が求められています。


【Webマーケ10年選手・竹内の成功談】

クライアントへの月次報告で、あえて「細かい数字の表」をスライドの最後尾(参考資料)に回し、1枚目に「今月の結論と来月の提案」だけを大きく書いた資料を出しました。担当者は驚いていましたが、「忙しい役員の方が見たいのは、結局『いくら使っていくら儲かったか』と『次はどうするか』だけですよね?」と伝えたところ、役員会議で「分かりやすい、こういうのが欲しかった」と高評価。結果、その場で追加予算の承認が降りました。「報告とは、相手の時間を奪うことではなく、意思決定を楽にすること」だと気づいた瞬間でした。


相手を納得させる「3層構造」の報告術

プロの報告は、必ず以下の3層構造になっています。この順番で話せば、論理破綻しません。

1. 結論(Good / Bad)

まず、「目標達成したか、未達か」を言い切ります。
言い訳から入るのは厳禁です。「今月は未達です。達成率は85%でした」と、最初に悪いニュースも隠さずに伝えます。これが信頼を生みます。
結論を先送りにすると、相手は「で、いいの?悪いの?」とイライラしながら話を聞くことになります。

2. 要因分析(Why)

次に、「なぜそうなったか」を話します。

  • 外部要因: 市場の季節トレンド、競合の出稿強化など
  • 内部要因: LPのFV変更、クリエイティブの摩耗など

ここで重要なのは、「推測」と「事実」を分けることです。「〜だと思います」ではなく、「データから〜と考えられます」と根拠を示しましょう。

3. 未来の対策(Next Action)

最後に、「で、どうするか」を提示します。

  • 「良かった施策Aに予算を20%寄せます」
  • 「悪かったLPの箇所を来週までに修正します」

ここが具体的であればあるほど、上司は安心して仕事を任せられます。


使うべきキラーフレーズ

報告の最後に、必ずこの一言を添えてみてください。

「この方針で進めてよろしいでしょうか?」

これを聞くことで、相手に「承認」というアクションを促せます。
「報告を聞いただけ」という受け身の状態から、「GOサインを出した」という共同責任の状態に持ち込めます。
あとで「なんであんなことやったんだ」と言われないための保険でもあります。


まとめ:報告とは「次の予算」を勝ち取るプレゼンである

Webマーケターの仕事は、管理画面の中だけではありません。その成果を正しく伝え、信頼を勝ち取るまでが仕事です。

  • 数字の羅列ではなく「意味」を伝える。
  • 専門用語を使わず、相手の言葉で話す。
  • 必ず「次の具体的な行動」で締めくくる。

上司やクライアントは、あなたの敵ではありません。「一緒に事業を伸ばすパートナー」として、意思決定を助けるレポートを作ってみてください。

現場からは以上です。来月の報告、バシッと決めてきましょう!

今回のマーケ心得

  • 前回のレポート見直し: 「事実」だけの羅列になっていないか、「So What?(だから何?)」を赤ペンで書き足してみる。
  • 用語の翻訳: 資料の中の「CVR」「CPC」などの用語を、中学生でも分かる日本語に書き換えてみる。

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