初めまして、「Webマーケの道具箱」運営者の竹内です。気がつけば、このWeb業界で飯を食って10年が経ちました。
私はこの10年間で、黎明期のアフィリエイト全盛時代から、GAFAやAIが席巻する現在まで、酸いも甘いも全て経験してきました。特にキャリアに関する相談は多く、「今の働き方で将来大丈夫でしょうか?」「Webマーケターは年収が低いと聞きますが、本当ですか?」という不安の声を頻繁に耳にします。
結論から言いましょう。Webマーケターの年収は、「低い人もいれば、非常に高い人もいる」というのが現実です。そして、その差は年々開いています。
この記事では、私が10年間見てきた業界の変遷と、代理店・インハウス・フリーランスそれぞれのリアルな年収カーブ、そして年収を劇的に上げるために必要な「無形の道具(ノウハウ)」について、包み隠さずお話しします。
導入:なぜ「Webマーケターの年収は低い」と言われるのか?10年の変遷と実態
10年前と現在:市場の成熟と「ツール使い」の飽和
私がこの業界に入った10年前は、Webマーケターという職種そのものが希少でした。当時は、ちょっとリスティング広告が回せるだけで重宝され、年収も比較的上がりやすかった時代です。
しかし現在は、市場は成熟しツールも高性能化しました。誰でも数時間の研修を受ければオペレーション業務はできてしまいます。つまり、「ツールを操作するだけの人」の市場価値は急速に下がったのです。
年収の二極化:戦略家とオペレーターの決定的な差
結果として、Webマーケティング業界の年収は二極化しました。
- オペレーター層(年収300万~500万円):主にツールの操作、データ集計、実行業務に時間を費やす層。代替可能性が高く、年収が頭打ちになりやすい。
- 戦略家・ビジネスリーダー層(年収700万~青天井):事業の成長を見据えた戦略立案、予算策定、経営層との対話、プロダクト改善の指揮を執る層。彼らは「マーケター」というより「ビジネスリーダー」であり、希少性が非常に高い。
10年生き残った私が考える「年収の低いマーケター」の共通点
私が見てきた中で、キャリアが停滞し年収が伸び悩むマーケターには共通点があります。
それは、「自社の売上や利益構造に興味がないこと」です。彼らは自分の担当範囲(SEOや広告)のKPI(順位やクリック率)は達成しても、それが最終的に会社にいくら利益をもたらしたかという事業の根幹に興味を持てません。
—
【Webマーケ10年選手・竹内の失敗談】
私は2社目の広告代理店時代、まさに「年収の壁」にぶつかりました。毎日終電まで働き、クライアントのCPA目標も達成していたのに、年収は400万円止まり。「こんなに頑張ってるのになんで!?」と怒りに燃えていました。しかし、ある日社長に言われました。「竹内くん、君の稼働単価と会社の利益率計算したことある?」計算して愕然としました。私の労働集約的な働き方では、会社に残る利益はごく僅かで、これ以上給料を上げる原資が存在しなかったのです。「給料は頑張りへの対価ではなく、生み出した付加価値の一部である」この冷酷な現実に気付くのが遅すぎたことが、私の20代最大の失敗です。
—
10年間の実録:キャリアパス別「年収のリアル」と伸びしろ
キャリアパス①:Webマーケティング代理店の場合
成長速度と年収カーブの「初期爆発」の裏側
代理店は、未経験からマーケティングスキルを最も早く習得できる環境です。多種多様な業界・課題に触れるため、20代での成長速度は圧倒的です。年収も初期はインハウスよりも上がりやすく、30歳前後で500万~600万円に到達するケースは珍しくありません。
マネージャー層に上がれないと年収が頭打ちになる理由
しかし、代理店での年収の天井は比較的見えやすいです。プレイヤーとして優秀でも、マネジメント職(チームリーダー、ディレクター)に上がれない場合、年収は600万円台で頭打ちになることが多いです。
キャリアパス②:インハウスマーケターの場合
安定志向の罠:業界と企業の規模が年収の天井を決める
インハウス(事業会社)は、代理店でスキルを磨いた人が次のステップとして選ぶことが多く、キャリアの安定と深い経験が得られます。
年収は、転職時に決定づけられることが多いです。大企業や急成長中のIT/SaaS企業であれば、30代で700万~1000万円も十分可能ですが、伝統的な製造業や小売業のインハウスの場合、年収が500万円台で固定されてしまう「安定志向の罠」に陥りやすいです。
事業貢献度を見える化し、評価につなげる「社内政治力」
インハウスで高年収を得るには、単なるスキル以上に「事業貢献度を数値で示し、経営層に理解させる力」、俗にいう「社内政治力」が重要です。マーケティングの成果を売上高やLTVに換算し、説得力を持つことが不可欠です。
キャリアパス③:独立・フリーランスの場合
青天井の夢と、年収のブレ幅が大きい実態
フリーランスは文字通り青天井です。私の周囲には、年間1500万円以上稼ぐ猛者もいれば、年収が200万円台で生活が厳しい知人もいます。この差は、単なる技術力の差ではありません。
高年収を実現しているフリーランスの共通点
高年収を実現しているフリーランスは、単一スキル(例:SEOだけ)ではなく、「ニッチな専門性+高い提案力(営業力)」を複合させています。「SaaSスタートアップ特化のリード獲得」など、専門領域で高単価の仕事を獲得しています。
キャリアの転換期:年収を劇的に上げるための「無形の道具」(ノウハウ)
ここからは、年収を次のステージへ引き上げるために、あなたが今すぐインストールすべき「無形の道具」についてお話しします。
「再現性」から「希少性」へ。市場価値の測り方を変えよ
多くのマーケターは、過去の成功事例をなぞる「再現性」を追求しがちです。しかし、再現性の高いノウハウはすぐにコモディティ化します。年収を上げたいなら、「この人でないとダメだ」と思わせる「希少性」を追求してください。
投資対効果(ROI)を語れる力:経営層と対話する視点
年収が高いマーケターは、必ず「経営層の言葉」を話せます。それは、単なるマーケティング用語ではなく、ビジネスの言葉、つまりROI(投資対効果)です。
時間投資の効率を上げる「有形の道具」(ガジェット・ツール)
私たちの仕事は「思考」が利益の源泉です。思考のスピードを落とすことは、そのまま年収を削ることになります。
- 高性能な外部モニター(4K対応):データ分析を効率的に行うためには、複数の画面を同時に確認できる環境が必須です。
- SaaSツールの自動化連携:日々の定型業務を徹底的に自動化しましょう。手作業は極力排除することが、高単価な戦略業務へ時間を割くための鉄則です。
結論:Webマーケターとして長く生き残るために今すべきこと
Webマーケターという職種の将来性は、今後も非常に高いと断言できます。しかし、それは「戦略を考え、事業に貢献できるマーケター」に限った話です。
年収アップはキャリア設計の結果である
あなたの年収は、偶然上がるものではなく、あなたがどの市場で、どのような希少性を持って働くかを設計した結果としてついてくるものです。
次のステップへ:理想のキャリアを設計するための具体的な手順
まずは以下の3つのアクションプランを実行してください。
- 自己分析: 過去の施策実績を洗い出し、「あなたが事業にもたらした純利益」を金額で計算してみる。
- 市場調査: あなたの理想の年収レンジを持つ企業が、どのようなスキルセットを求めているか求人情報を徹底的に調査する。
- 投資計画: 自分のスキルギャップを埋めるために、どの分野に時間と費用を投資するか明確にする。
あなたのキャリアは、あなたが主人公です。今日得た「道具箱」を使って、ぜひ次のステージを目指してください。
【内部リンク誘導】Webマーケターとしてのキャリアを深く掘り下げたNo.1記事はこちら
本記事で触れた「キャリアパスの具体的な選択肢」や「市場価値を最大化する戦略」については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
コメント Comments
コメント一覧
コメントはありません。
トラックバックURL
https://web-desk-life.com/web%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%ae%e5%b9%b4%e5%8f%8e%e3%81%af%e4%bd%8e%e3%81%84%ef%bc%9f%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e3%83%bb%e4%bb%a3/trackback/